「ピタジュマジック」カウントダウン企画“ピタジュが出来るまで”

ピタジュ結成秘話“ピタジュが出来るまで”

※このストーリーはピーターパンJr.の結成までに迫る連載企画です。2017年の現在進行形の話ではありません。登場する人物、ストーリーは全て過去のエピソードです。ピーターパンJr.のリーダーTAKUROを主人公としてお話を進めて参ります。

 

☆第四話「決断」

突然のDANからの電話に戸惑いながらも携帯を耳にした僕。

そこにはいつもと違う深刻な口調のDANがいた。しっかり丁寧に話を伝えてくれるDAN。要約すると

「TOMOYAが体調を崩し、しばらく活動が出来ない。」

という内容だった。

この時KLEARは地元関西での凱旋ライブを主催しており、そこではKLEARとしてステージに立つ事が決まっていたのだ。

そしてDANの話は、その主催ライブでKLEARとしてステージに立つ事が出来ないので僕にもライブに参加してイベントを盛り上げて貰いたい。という事だった。

KLEARのステージにはDANがソロで立つ事になったが、TOMOYAと二人でのパフォーマンスが出来ない代わりに別の形でお客様に満足して貰いたいというDANの狙いらしい。

東京から関西までの交通費と宿を用意してくれるというその申し出を僕が断る理由はどこにも無く、二つ返事でDANからの申し出を引き受けた。

「TOMOYAと二人でパフォーマンスが出来ないのは残念だが、これも何かのきっかけなので自分の好きなアーティスト(TAKURO)をお客様に紹介したい。」

今思えばこの電話をした時くらいからだっただろうか、DANと急に距離が縮まったのは、

それまでしっかりDANと話したことの無かった僕は、勝手に自分の中でDANという人物像を作り上げてしまっていたのだ。DANはきっと僕には興味は無く。TOMOYAが一緒にやりたいと言ったから付き合ってくれているだけだ。少しそんな風に思ってしまっていた。

しかし実際に話してみると、僕が勝手に作り上げていたそれとはまったく真逆のとっても“熱い男”だった。

「俺は音楽のことはTOMOYAほど分からないけど、たくちゃん(僕のことをDANはそう呼ぶ)のことは好きやし、たくちゃんが奏でる音楽は好きやで。だから一緒にイベントを盛り上げて欲しい。絶対皆(KLEARのファンの方々)喜んでくれるから。」

この日DANは僕に沢山の気持ちをぶつけてくれた。素直に嬉しかったし、それ以上に驚いた。まさかこんなにもDANが自分の事を評価してくれているとは思っていなかったからだ。

電話を切った後、なんとも言えない気持ちになったのを覚えている。上手く言葉では言い表せないが

「KLEAR、二人の力になりたい。」

それだけは確かだった。

久々のライブという事で、オリジナル曲の練習の為に何度かスタジオに入り、新しい衣装を持って二人の故郷、神戸へと向かった。

そしてこの神戸でKLEARが主催していた“MUSIC PASSO(音楽の足跡)”で出会う第三の人物こそが彼だったのである。

to be continued…