「ピタジュマジック」カウントダウン企画“ピタジュが出来るまで”

ピタジュ結成秘話“ピタジュが出来るまで”

※このストーリーはピーターパンJr.の結成までに迫る連載企画です。2017年の現在進行形の話ではありません。登場する人物、ストーリーは全て過去のエピソードです。ピーターパンJr.のリーダーTAKUROを主人公としてお話を進めて参ります。

 

☆第二話「動き始めた運命」

KLEARとTAKUROの初ミーティングでTOMOYAに相方として紹介されたDAN。

はっきりした目鼻立ち、そしてがっちりとした体格。渋い声に落ち着いたクールな話し方。何だか怖そうな人だな…正直これが僕のDANに対する第一印象だった。

日常的な会話から今の音楽に対する考え方まで、本当に幅広く3人で話し合った。ここで感じ始めたのは価値観の共通点の多さで、なんだかこの二人とは上手くやれそうな気がする。と少しだけ安心したのを覚えている。

ひと通り話し終えた僕達は練習の為、カラオケへ向かった。合同で路上ライブをしよう。とは言っても同い年の同性のアーティストである。ライバル意識にも似た「舐められないようにしないと」という気持ちを隠しつつそれぞれが得意な曲を披露し合った。

二人の歌唱を初めて実際に聴いた僕は、正直「焦り」のような感覚を感じた。「自分よりよっぽど実力のある二人だ。置いていかれないようにしないと。」または「なんだTAKUROって大したこと無いな。と思われないようにしないと。」言葉で表せばそんな感じだろうか。

緊張がバレないように必死な僕に、二人は「良い声やね」「独特な歌いまわしで俺好きやで」など沢山の優しい言葉を掛けてくれた。他人に壁を作ってしまいがちだった僕もそんな二人の気遣いに徐々に心を許し、最後には伸び伸びと歌を歌えていた。

これから一緒に活動出来るのか…。東京に来て初めて味方が出来たような、そんな幸福感に包まれながらのカラオケは僕にとって何よりも暖かい時間だった。

一気に距離の縮まった僕達は今後の路上ライブのスケジュールを立てその場を後にする。

「目に映るモノ全てが希望に満ちている。もう一度だけ自分を信じて音楽をやってみよう。」大げさかも知れないが今までたった一人で音楽活動をして来た僕にとって、KLEARの二人との出会いはそれほど大きなモノだった。

そして待ちに待った路上ライブの日、この日は天候にも恵まれて最高の路上ライブ日和となった。場所はJR新宿駅東南口。その当時、路上ライブのメッカと呼ばれていた有名なスポットである。

期待と不安が入り混じる中、いよいよ始まったKLEARとTAKUROの合同路上ライブ。

そこで待ち受けていたのは希望を一気に打ち砕く厳しい現実だった。

 

to be continued…